こんな経験をする人生だとは思っていなかったので、自分の記録のためと、なってほしくはないけれど誰かの参考になればと思い、何が起きて何をしてどうなったかを書き残します。

なお、示談相手を特定し得る情報が本文中にはないことを弁護士の先生にも確認いただいておりますが、当該の人物を特定するような行為は厳にお控えください。

いきさつ

3年ほどbeatmania IIDXという音楽ゲームのプロゲーマーをやらせてもらっていましたが、実力不足で元プロゲーマーになってから半年ほど経った2023年の10月ごろに5ちゃんねるで大層叩かれるということがありました。

プロゲーマーだったころも正直実力は十分ではなかったので、下手だなんだと書かれていたりした…気がするけれど、この時はライン越えてるよなーと思うような書き込みもあり、そもそも見に行くなよというご指摘はそうとして、かなりメンタルにダメージが来ました。

で、このままだと潰れそうだったので、すぐに複数の弁護士さんに助けてくださいと連絡をしました。このときの自分えらかった。

が、弁護士さんに当てがあるわけもなかったので、当時の記憶は定かではないですが、下記のココナラのページなどを使って、藁にも縋る思いで何件か相談させてもらった記憶があります。

誹謗中傷に強い弁護士

確か土曜日だったこともあり、対応頂ける弁護士さんになかなか出会えない中、明日行ってもいいですか?と聞いたら、いいよと言っていただける先生に出会え、相談させてもらいました。実際に対面でどういう状況かを相談させてもらい、この書き込みは悪質であり、法的措置を検討しても良いだろうとのことだったので、後日30万円程度の着手金をお支払いし、自分は当該スレやYoutubeのチャット欄やコメント欄など、残せそうな証拠を集められるだけ集めました。

その後は98%弁護士の先生にお任せという形で、あれよあれよと5ちゃんねるへの開示請求、プロバイダーへの開示請求、示談へと進んでいきました。

発信者情報開示の決定についての書類

発信者情報開示の決定についての書類

なんだかbeatmania IIDXという文字列や、ハンドルネームがこういった書類に書いてあることが非現実的だなと思った記憶があります。

各段階で運営だったりプロバイダーだったり裁判所だったりとのやり取りや交渉があるので、依頼してから示談合意までは9ヶ月ほどかかりました。いわゆる投稿者に”お手紙が届く”までは8ヶ月くらいだったかと思います。今回は示談という結果になりましたが、実際に民事の裁判となったらもう数カ月は掛かっていたのかなと思います。

なお、示談相手の詳細については、プロバイダー責任制限法 第七条により記載することは禁じられていますので、この記事に記載することはできません。

(発信者情報の開示を受けた者の義務) 第七条 第五条第一項又は第二項の規定により発信者情報の開示を受けた者は、当該発信者情報をみだりに用いて、不当に当該発信者情報に係る発信者の名誉又は生活の平穏を害する行為をしてはならない。

特定電気通信役務提供者の損害賠償責任の制限及び発信者情報の開示に関する法律 | e-Gov法令検索

なお、示談相手から直接会って謝罪したいとの申し出がありましたが、こちらに何もメリットがないのでお断りしました。代わりに、示談相手からなぜあのような書き込みをしたのか、の理由を文面で聞いたところ、詳細は伏せますが、”当該のスレを見続けるうちに界隈への怒りが高まり、それを私にぶつけてしまった”、とのことでした。正直、これを見たときには、ふざけやがって、という気持ちしかなく、現在でも全く理解できません。